SSブログ

しまなみ海道自転車の旅 ⑷

 帰りは佐田岬の根元にある三崎港から国道九四フェリーで九州に戻る予定にしていたが、連休中でもあり午後9時30分しか取れなかった。本来しまなみ海道は自転車で往復の予定であり、今治から三崎まで2時間ほど掛かるとぎりぎりだったが、予定が変わってしまった。ではと、途中の松山に寄ることにした。松山には何がある?道後温泉、松山城、坊ちゃん電車ぐらいかな。美術館なんか行ってみるかと問えば、息子も、まんざらでもなさそう。愛媛県美術館で特別展をやってるみたいだ。松山は意外と広い。松山城の城址には大きな公園と美術館、県庁もあるらしい。どこかに美術館の駐車場があるはずと思ったが、見つからず城址公園入口前の賃貸し駐車場に入れた。そこから歩いて城址公園に入る。山の上には松山城が見えている。疲れた足には厳しい距離を歩いてやっと美術館を見つけた。大した人だかりではなかったがそれなりに人は集まっている。DSC_0173 1小.jpg大竹伸朗展がその特別展だった。清楚な佇まいの美術館にはとても似つかわしく無い作品の数々だった。聞けば大竹氏は宇和島在住で愛媛県には縁のある人で今回愛媛県美術館25周年の記念の催しに白羽の矢が立ったのだそうだ。現代アートと一括りにして良いのか悩ましいところだが、額縁に入った抽象画から始まり、画材が材木であったり、ガラクタであったり終いにはラーメン屋か食堂かを思わせる一軒家まで展示してある。中を覗くとゴミ屋敷である。大概エレキギターがあり、モーターにつないで勝手に音を出している物もあった。薄汚れたキャンピングトレーラーは、中に壊れた自転車の残骸やら沢山のタイヤが放り込まれていた。これは素晴らしいなと心に響かない。ご本人の趣味なのか。ただ、沢山の作品の中で、これは欲しいなと思う作品が一枚あった。パンフレットにも、絵葉書にもなかったので、手に入れるには実物を頂くしかないのだろうが、淡い黄土色の抽象画だった。奇をてらった物でもなくただ四角の組み合わせに、良い塩梅の黄土色を中心に薄い緑、などを配し心地良い空間を描き出してある。沢山の作品の中でこれが一番。壁から外して持って帰りたくなった。自分で描くか。
 DSC_0156小.jpg松山城の天守らしきものは城址公園から見えていたのだが、折角来たのだから登ってみようと提案があり、疲れ切った足は気が進まなかったが、ロープウェイがあると聞きじゃ行ってみようかということになった。そのロープウェイの乗り場が問題だった。城址公園の入り口の真反対にあったのだ。30分ほど歩いて乗り場を見つけた時にはわが足は膝に石を載せられ拷問されたような状態になりつつあった。ロープウェイにはスムーズに乗れた。6分でおしまい。それからさらに坂を上り、城壁の門までたどり着いたが、もうここでギブアップ。DSC_0158 1小.jpgどうせ人が多すぎて天守には登れないと言われていたのでここから引き返した。もう駐車場にも戻れない。息子に頼んでタクシーを拾い、どうにか駐車場に戻ってきた。小倉と松山で2度もスマートウオッチに褒められた。何のことかといえばその日8000歩達成の祝賀ベルであった。道理できついはずだ。
DSC_0162 1しょう.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。