辰砂の鉢

　還元焼成した辰砂の鉢を窯出ししました。かなり期待していたのですが、開けた瞬間がっかり。昨年と同じ失敗をしてしまいました。釉薬を厚掛けし過ぎて、流してしまいました。餃子の羽よろしく、真っ赤な釉薬が棚板に流れてしまったのです。鉢を取り出すと、早速2～3か所がぱちぱちと割れてしまいました。がっかりです。
　辰砂は還元がかかりすぎるほどかかって、赤を通りこして、赤黒く発色ししていました。一部は、きれいな発色のところもあり、何がこの差を生んだのか分かりません。棚板の微妙なずれで、還元のかかり方がむらになったのか、釉薬の厚さの違いか、分かりません。辰砂をなめるなとい言う事でしょうか。
　今、もう1つの鉢「桔梗」を焼成中です。今度は遠慮して、釉薬をほどほどに掛けました。更に、万が一流れた場合を想定して、道具土で「トチ」を作りました。流れても、このトチで受け止めてくれるはずです。
　辰砂は、十分に赤く発色してくれました。再度挑戦です。今度は壷を作り辰砂を掛けてみます。赤を極めるまでは止められません。

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