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還元焼成 [陶芸]

 以前は灯油窯でしたので、還元焼成は、それほど面倒ではありませんでした。煙が問題でしたけれど。電気窯に変えてから、還元が億劫になっていました。そうばかりは言っておれませんので、県展へ向けて思い切って辰砂の還元焼成をしました(今朝の時点で500℃でしたので、結果は、まだ出ていません)。
 昨日の午後2時ごろ窯に電気を通しました。約5時間半で900℃になる予定です。夕食をすまして8時ごろにガスバーナーに火を付け、その後約4時間で1270℃に達する計画でした。
 大体予定通りに8時ごろに、900℃に達し、いよいよガスの元栓を開けました。緊張の一瞬です。火口とガス抜きの栓をはずし、着火マンでバーナーに火を付け、火口に固定しました。
還元用ガスバーナー.jpg
説明書によれば、ガス抜きから、赤黒い炎が約20cm出るように調整しなさい。とあります。それがなかなか見づらく、はっきりしません。しばらくすると確かに赤い炎が見えてきました。
ガス抜き穴の炎.jpg
それと同時に、煤の匂いがただよってきました。家人が小屋が燃えているのかと心配したほどです。薄暗いため、煤が出ているかどうか、はっきりしないのですが、天井に張った鉄板が段々すすけてきましたので、煙が出ていたのでしょう。バーナーの空気穴を少し開けてみましたが、効果のほどははっきりしません。そうこうしている間に、温度が上がってきました。すると、ガス抜きの炎がだんだん大きくなるではありませんか。赤い炎の上に大きなろうそくを点した様な感じになりました。段々の炎が大きくなり、ぼうぼうと音までし始め、天井が火事になるのではと心配しました。ガスが多すぎるのだと、やっと気付き、ガスを絞り、事なきをえました。
 でも、この1200℃の窯の周りをうろうろするのは、かなり暑い。汗だくです。途中から雷と夕立ちまで襲ってきました。勿論、小屋の中ですから、濡れることはないのですが、落雷で停電でもしたらどうしようと、まじで心配しました。
還元焼成中.jpg
11時半ごろに予定の1270℃に達した時には、富士山のてっぺんにでも立ったかのような達成感と、安堵感がわいてきました。そそくさと、ガスの留め、火口とガス抜きに栓をして、はい、おしまい後は任せたと、家に戻りました。さすがに疲れました。窯出しが楽しみです。

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