シクラメンの詩 [幽児の詩]
シクラメンは冬の花の代表みたいだけれど、本当は、春の花なんですね。でも、春にシクラメンなんか見ませんね。冬の初め、なんとなく物悲しさの漂う四畳半の、それも炬燵の上あたりが、お似合いじゃないかな。
ある日、思いがけなく届いたシクラメン。送ってくれたあの子には、もう、かれこれ半年は逢ってない。どうしてるのかな。赤紫の花は、結構派手だけど、こんな熱い思いを、まだ持ち続けてくれているのかなあ。そういえば、恥ずかしそうに顔を赤らめ、うつむき加減に、気持ちを話してくれたことがあったなあ。送ってくれたシクラメンを眺めていると、夕日の差し込む部屋は、一層冷え込み、一人ぼっちの目には、生温かい涙があふれてくる。「さよなら、お元気で」と言って小走りにさっていった、あの子の姿が、にじんだシクラメンに重なる。もう、何も見えなくなりオイオイと泣きじゃくってしまった。ナンチャッテ。そんな『想い出』あったかなあ。
幽児
ある日、思いがけなく届いたシクラメン。送ってくれたあの子には、もう、かれこれ半年は逢ってない。どうしてるのかな。赤紫の花は、結構派手だけど、こんな熱い思いを、まだ持ち続けてくれているのかなあ。そういえば、恥ずかしそうに顔を赤らめ、うつむき加減に、気持ちを話してくれたことがあったなあ。送ってくれたシクラメンを眺めていると、夕日の差し込む部屋は、一層冷え込み、一人ぼっちの目には、生温かい涙があふれてくる。「さよなら、お元気で」と言って小走りにさっていった、あの子の姿が、にじんだシクラメンに重なる。もう、何も見えなくなりオイオイと泣きじゃくってしまった。ナンチャッテ。そんな『想い出』あったかなあ。
幽児
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