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年男によせて [陶芸]


DSC_0159.JPG 毎年11月頃になると次年の干支に因んだ猪口を製作に掛かります。前々回の馬から欠かさず作っていますので、も二周り半になろうとしています。なかなか良いアイデアが浮かばずに、絵や干支の字を書いただけのもありました。最近は、鶏の鶏冠や、犬の頭、牛の頭と尻等を猪口に張り付ける手が多くなっています。実用には向かない物がほとんどです。
今年は年男ですので、張り切ってデザインに掛かりました。最初は虎が上を向いて大口を開けている猪口のスケッチを書いてみましたが、余りにグロテスクなので没にしました。次に虎が寝そべって猪口を抱えている絵を書いてみました。虎が仰向けに寝て玉転がしをしている様な感じです。何か不自然です。いっそ猪口を諦めて虎だけにしようかとの思いが頭をかすめましたが、目的を違えてはいけません。虎の背中に猪口を載せたらどうかなと思いつきスケッチをおこしてみました。猪口を伏せると亀になってしまいますが、虎柄にすれば何とかなると、これに決定しました。
先ず、造形粘土で虎と猪口を作り石膏で型を作りました。これを乾燥させた後、虎はイエローのカラー粘土を、猪口は信楽の並漉し粘土を型に押し付け、虎と猪口を合体させます。軟らかい内に虎の顔を作ります。これが結構大変。口の切り方一つで表情が変ってしまいます。この手順で約40個完成しました。お陰で全部顔つきが違います。10日ほど乾燥させて素焼をしました。下絵付で虎の顔を書き体に虎柄をつけると何となく雰囲気が出ます。虎には透明釉を猪口には金蕎麦釉を筆で掛け1250℃で本焼きをして出来上がりました。
もしかしたら最後の年男かもしれないと、かなり本気出して作りましたが、如何せんいつもの雑な仕上がりになってしまいました。このままでは済みませんので、次の年男まで頑張って、もっと素晴らしい猪口を作ります。
因みに出来上がった干支猪口は、知り合いやら患者さんに、持って帰ってもらっていました。
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